素材に合わせて選ぶ、
あかりをつくる上で大切な色温度
普段の生活ではあまり目にすることのない「K(ケルビン)」という単位。光の色を数値で表現する際に使われます。色温度によって空間の印象が大きく変わるので、あかりづくりには大変重要な要素となります。
今回はその「色温度」について、心理的に与える効果や、相性の良い素材などにも触れながらご紹介いたします。LED光源の色温度でお悩みの場合などにも、是非参考にご覧ください。
焚火のような温もり
<1800K/焚火色>
じんわりとした暖かさを感じられる焚火に近い色温度。
日常生活では感じられることのできない低い色温度に、どこか懐かしさを覚え、 穏やかな気持ちに。
目に優しい適度な明るさで、入眠効果が得られます。
おすすめの作品例:楮紙を使った和紙照明
キャンドルの灯火
<2200K/ろうそく色>
キャンドルの灯に近い色温度。
食卓では、お料理の色や艶を美味しそうに演出します。
交感神経への刺激が少ない色温度なので、寝る前のリラックスタイムや読書灯と しても最適です。
おすすめの作品例:赤みを含む透過性のあるガラス 和紙照明
高いリラックス効果
<2700K/電球色>
温浴施設などでも一般的に使用されることの多い色温度。
リラックス効果が得られながらも適度な視認性も感じられます。
局部照明や間接照明として数か所に使用するとドラマチックな印象に。
おすすめの作品例:和紙作品、赤み・中性色を含むガラス作品
やわらかな太陽光
<4000K/自然光色>
やわらかな朝の日差しのような色温度。
長時間の作業や読書、勉強時でも目が疲れにくいメリットがあります。
太陽光に近い光で素材の色味を正確に見せ、ナチュラルな印象を与えます。
おすすめの作品例:自然をテーマとした素材系の作品
素材の色味を爽やかに
<6500K/昼白色>
青に近い白色に、爽やかさを感じられる色温度。
透き通った物を力強くも爽やかに見せるので、ガラスなどの作品におすすめです。
青色系の色味と、とても相性の良い色温度です。
おすすめの作品例:青系を含むのガラス作品
色温度をお選びになる際には、上記のような事を意識されてみてはいかがでしょうか。